呪文とスタバ
夫が、スターバックスで呪文を唱えました。
「キャラメルマキアート、ダブルショートにツーパーセント」
店員さんは、ただぽかーん。
サラガドゥラ・ベティカブゥラ・ビビデバビデブー♪
いや、スタバなら、その呪文が通じると思ったんですね。
今から20年前のスターバックスなら
この呪文が通じていたはず。
なぜなら、その頃のスタバは
カスタム注文しかなかったのです。
注文メニューなど
まるでなかったあの時代のスタバでは。
みんな、自分の好みのコーヒーを
オーダーメイドしてもらっていました。
ある人は、低脂肪乳入りの砂糖抜き。
ある人は、脂肪オフの砂糖入り。
で、呪文のように唱える注文の言葉に
店員さん、テキパキ。
それでも数カ月前の呉のスタバでは
ちゃんと、オーダーメイドの対応をしてくれていた
店員さんだったのに
広島の、この宮島ちかくのスタバでは
そういう客がいなかったのでしょうか。
初めて聞く呪文だったらしく、
店員さんの表情は、あわてふためいていました。
チーフとみられる中年の男性が
フォローしてくれていました。
夫はそれを見てショックを受けました。
「スタバは、教育をしっかりしているのが
ウリじゃなかったのか!」
時代が変われば客の意識も変わるし
そうなれば店員への教育も変わるものです。
20年前は、心の余裕があった人たちは
いまは効率を求めて
メニュー画面に首っ引きです。
そういえば、20年前には、
「店を巡り歩く楽しみを提供します」
という迷路みたいなショッピングモールが
近所にありました。
その頃は、みんな、その店の高級感あふれるきらめきや
ゆとりのある店のコンセプトにしびれていましたが
最近は、低級な量産雑貨屋が
いまはなき百貨店跡にできるといいます。
着実に、ゆとりがうしなわれていくのがわかるけど
コロナのせいなのかな、
それとも、長引くデフレと不景気のせいなのかしら。
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