スマホと暴力(03)

わたしは一般市民ですから、

ムクウェゲさんみたいに、コンゴへ行って

治療したり、助力したりは

出来ないと思われます。


悲痛な叫びを上げる人々を目の前に、

だまって無関心を決め込む……

それは、わたしもまた、

加害者の一員になることだ、と

ムクウェゲさんは弾劾します。


「たとえば、スマホに、

どこの鉱山で取られたレアメタルが使われている、

と記すことを企業に要求するだけで、

ずいぶん違ってくるはず」


と、ムクウェゲさんは言います。


「あるいは、1,000円高くなっても、

クリーンなスマホを買うとか」


女子供を奴隷化して作られたスマホは、

安いかもしれないけど、

血と憎しみと恐怖が宿っているのです。


残酷な、弱肉強食の論理でいろどられた社会……。

しかし、その背景には、

武装勢力のやむにやまれぬ事情、というのも

あるのかもしれません。


何にせよ、ネ友の助言通り、

署名運動をしてみよう、と

考えました。


ちょうど女性のための団体に属しておりますので、

申し出てみました。

時間は掛かろうと思いますが、

少しずつでも、コンゴの人たちが明るい未来をゲットできたらいいな、

と思う、今日のわたしでした。

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