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  • 黄桃の缶詰への応援コメント

    えー、夏野さんなんていうもの書くんですか。
    きゅっと胸が閉まるくせに、どこか暖かいのが悔しいです。

    作者からの返信

    コメントとお星さまをありがとうございます! それも最後のお忙しいときに。
    聖願さんの悔しいを聞けて嬉しいです(笑)

  • 黄桃の缶詰への応援コメント

    少年、幽霊だったんですね。
    >見つめられたとき、ぼくは自分の輪郭というものをやけに意識した。身体の表面を射る視線は無遠慮と言ってよかった。
    と言う文章がそのまま伏線になっているとは。そういう文章表現だと思いました。と言うか夏野けいさんなら文章表現として普通に書きますし。

    >夏のしっぽは去り、紅葉には早い黄昏時のこと。
    夏のしっぽっていいですね。比喩が巧みです。

    彼女たちの関係は、とても静謐でした。
    うしろめたさみたいなものが全然ないから、だからこそ死の冷たさが伝わりやすいですね。
    口語体で淡々と、でも明るく話すもんだから、一層こっちは胸が締め付けられましたよ。誰に強がってるんだかって。泣いて泣いて泣きはらしてなんとかなる人じゃあないんだなって思いました。
    大好きな人が弱っていくのが辛くて、逃げるように出勤して帰るのが怖い。そんなところがとてもリアルでした。(そんな目に遭ったことないので実際どうなるかわかりませんが、そうなりそうだなって思いました)

    >頭蓋骨のよどみない曲線が残ってて、それを押しつぶすときの音、霜柱を踏んだみたいに軽かった。
    骨、軽いですよね。信じられないくらいに。リアルだなあって思いました。昨年の作品と合わせて、頭蓋骨書かせたら夏野けいさんの右に出るものはいないのではないでしょうか。

    知可子さんは、未練があると思われたら嫌だなって思ったのかも知れませんね。好きな人と一緒に居られないとかいろいろあるけれど、それを未練と呼んでしまったら、己が選んできた人生が間違いだったみたいになってしまうじゃあないですか。彼女と過ごした日々やホスピスと言う選択は間違いじゃあなかった。だから未練はない。そういうわけで知可子さんは現れなかった。本当は彼女のことが心配でちょっと現世に残っていたように思います。
    で、泣いて、酒飲んで、吹っ切ろうとしている——前を向こうとしている彼女を見て安心して、出て行かなかったんでしょう。
    ……って、勝手に想像しました。

    妄想はまだ尽きません。
    知可子さんは少年と彼女が出会うように「ここに化けて出る」と言う言葉を残したのかも知れません。
    知可子さんの部屋には出ないんですよね。幽霊。多分幽霊が知可子さんを困らせないために出ないようにしていると思うんです。それは知可子さんが幽霊に対してもやさしい方だったからではないかと考えます。いつだって安定しているのも、見えざるものが見える人だったから。
    少年幽霊が一人で困っていたから、彼女と交流させた。成仏させるために。
    知可子さんには、少年と話すことで彼女が救われ、話を聞くことで少年が救われる未来すら見えていたのかも知れませんね。

    こうして、物語が終わったあとにもいろいろ想像出来る作品は本当に凄いなって思います。
    憧れますね。

    長文失礼しました。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    コメントとレビューをありがとうございます!

    冒頭の文章は渾身のそれです(笑)
    彼女たちに寄り添って読んでいただけたことをお言葉の端々から感じて、とても嬉しいです。
    期せずして二年連続の頭蓋骨ですね。これは来年も出すしか……!

    知可子が視える人なのかは考えていなかったのですが、その解釈は素敵です。たくさんの想像を寄せていただき、ありがとうございました!

  • 黄桃の缶詰への応援コメント

    確かにこれは、夏野さんらしい切り抜きだなぁとしみじみ。
    終わりに向けて重ねていく日々は当事者たちには必死すぎて、やっぱり第三者の力は必要なのだなぁと思います。向き合って、ちゃんと最期まで愛するために。
    遺されたひとが再び歩き出すためにも、同じなのかもしれないですね。
    彼のほうは、どんなことがあって、何に縛られているのかなぁ。彼女と話したことで、彼の中でも変化が起きたかもしれないですね。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    向き合い続けて、ひたすら相手のことだけ見ていると濃くなりすぎるんですよね。限界ぎりぎりだと荒れるのは確かだと思います。
    他人とかかわることで視点がずらされて気づきが生まれるといのもありそうです。
    彼はどうしたんでしょうね。わかりませんが、変化はきっとあったと思いますよ。

  • 黄桃の缶詰への応援コメント

    いやもう……自分の語彙力の無さが歯痒くなるほどに素晴らしかったです。

    本当にいい作品を読むと、あれですね。「すげえ!」という感情と共に、「自分に書けない文章で悔しい!」の嫉妬の気持ちと、「こんな作品書きたいよ!」っていう意欲が湧いてきます。

    好きな文を引用すると長すぎちゃうんで自重しますが、書き出しの部分が特に好きです。よくこんな描写と文が書けるな……と溜息が出ました。

    夏野さんの作品は、なんとも言えぬ読了感がありますが、この作品は特に強いです。別離に幽霊に決別の話ですが……、儚い・切ない・淡い、どんな言葉でも上手く言い表せないのが非常にもどかしい( ˘ω˘ )笑

    なんか長文の上にふわっとした感想ですみません!でもすっごいよかったです!ありがとうございました!

    作者からの返信

    ありがとうございます! 光栄です!

    でもお星さまがついたとき、あぁたしかにまれやまさん好きそうだなと思いました(笑)

    冒頭は私もたいへん気に入っております。
    まれやまさんを焚きつけられるものが書けたということで、私はもう満足です(笑)
    ありがとうございました!