【米読み】の力を持つ 祓い屋 の成り上がり

@haidoroponnpu

第1話『米読み』の力




高校生、六畳四迷は、

払い屋としては、特別な才能はなく、平凡以下である。





師匠よりそう言い聞かされて育った。

何か特別な力があるとすれば、



【米読み】



だろうか・・・

これは俺自身が名付けた名前だ。


俺にしかわからない能力だから他者に伝え辛いのだが、



俺には、物体や空中に”文字”が走って見える。



速く流れるモノ、遅くゆっくり流れるモノ、止まって浮かんでくるモノ

色々だ。


文字の内容は短いものが多いが、時々異様に長い文章もある、そういう物は”マジレス”と呼ばれていた気がする。





一度師匠に相談したことがある。





「ふむ、奇異な力だ」





きっと、それらは、お前の味方ではないだろう


気まぐれで、どちらかと言えば”邪悪”だ・・・決して、それに飲まれるでないぞ







$$$








東京駅、オフィス街


電車から降りた瞬間から、『穢れ』の気配が強まる。




「さて、今日も一仕事しますかね」




”うぽつ”


”うぽつ”




たくさんの同じ米が流れていく。


・・・


意味はわからないけれど




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