宵の年

暮れとあけ 地続きのとき 過ぎ去りて 何かが死んで 何かが生まれた

(時間は動画のように写真が切り取られたものではなく、流れるように続いているが、まったく物質的に入れ替わったこの身体は、記憶を継続していても本当に私なのだろうか)



入れ替わる からを脱いでは 引き継いで それでも僕は まだ僕のまま

(物質を入れ替えても、全ての細胞が生まれ変わっても、それでも記憶を引き継いでいる私と言う存在は、結局のところなにをもって私となるのだろうか)



創造と 幻のなかで 膨らんで 支えきれずに また入れ替わる

(神話を作り出し、集団をなし、その集団もまた生命と同じようにして生まれ変わっては死に変わる)

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