５月22日・晴れ

その日の夕方であった…

昼間のバイトを終えたアタシは、岡崎岸壁へ行った。

海をながめながらメンソールをくゆらせていた時、アタシのスマホの電話の着信音が鳴った。

アタシが電話に出たときに、あいつが怒った声で『今すぐに帰ってこい!!』と言うたけん、一度家に帰ることにした…

家に帰ってきた時であった。

あいつは、あつかましい声で『メシはまだか!?』とアタシに言うた。

ムッとした表情を浮かべているアタシは、ふっとうしたお湯を『金ちゃん八分目でご麺(即席めん)』の容器に入れた。

中身の生うどんをほぐして、お湯を捨てて、おつゆを入れて、刻みネギを入れた。

その後、あいつと義母に差し出したけど、あいつはアタシにイチャモンをつけた。

せやけん、大ゲンカになった。

「何だよ!!また金ちゃん（即席めん）かよ!?」

「うるさいわね!!文句があるのなら食べないで!!」

「何だと!?」

「そないにごはんを作ってほしいと言うのでオカンに作ってもらいや!!」

あいつと怒鳴り合いの大ゲンカをしたアタシは、赤茶色のバッグを持ってローソンのバイトへ出掛けた。

そんな時、アタシは幼い頃のことを思い出した…

アタシのオカンとオトンが共稼ぎで１日中家に不在だった。

食事はいつもコンビニの弁当かサンドイッチばかり…

たまに温かい料理と言うても、アルミニウムの容器のキンレイの鍋焼きうどんだった…

だから、こななひねた女になった。

サイアクだわ…

嫁姑間がケンアクになったし、あいつとの夫婦仲もケンアクになった…

あいつとはよ離婚して、自由になりたい…

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