【どないせえ言うねん…】
6月13日・くもり
アタシがノッツェでスタッフさんともめた一件を聞いた友人は、ダンナさんとダンナの両親ときょうだいで話し合いをした。
どうすれば、アタシが幸せな結婚ができるのか…
みんなが話し合いをしていた時、アタシが通りかかった。
アタシも話し合いに加わった。
友人は、思案顔になっているダンナの両親ときょうだいたちに『あんまり難しく考えない方がいいと思うわ。』と言うた。
しかし、ダンナの父親は腕組みしながら『難しい問題なのだよぉ…』と言うてイヤそうな顔をした…
ダンナの母親は『39歳で未婚のまりなちゃんの身丈に合う男性がいるのかどうか…』と言うて口ごもった…
友人のダンナさんときょうだいたちは『世間体ばかり気にしないでほしい…』と両親に言うた。
けど、ダンナの父親は『世間さまのことが気になるのだよ…20代や30代になりたての頃ならいいけれども、まりなさんの年齢だとむずかしいのだよぉ…』と言うてハンロンした。
アタシは、改めて友人と友人のダンナと家族に結婚したいと言うた。
ダンナのきょうだいは『それだったら、お金をかけずに出会いのきっかけを作る方法があるよ。』とやさしく言うた。
ダンナのきょうだいは、地域の青年会が主催する習い事があるよと教えた。
けれど、大川郡の勤労青少年ホームで起こしたもめ事があったので断った。
話し合いは、平行線に終わった。
アタシは、再び部屋にとじ込もった。
せやけど、10分後に『アタシ、自分の力で結婚相手を探すから…』と友人のダンナの両親に言うて外に出た。
アタシは、近所に仲人さんを引き受けて下さるご夫婦がいると聞いたので、ご夫婦の家へお願いしに行った。
しかし、ご夫婦はアタシの顔を見るなり家にとじ込もった。
他にも、仲人さんをしている人はまだいると思ってお願いに行った。
けれど、全部断られた。
ソートーブチ切れたアタシは、裏口から家に入ったあと、荷造りを始めた。
荷造りを終えたアタシは、キャリーバッグひとつを持って家出しようとした。
その時に友人が『待って、どこへ行くのよ…』と言うてアタシを止めた。
アタシは、これ以上所帯持ちの家に居続けたらダメになるので、出てゆくと友人に言うた。
友人はアタシに『まりながつらいと言うのであれば、助けてあげるから…』と言うて、うちにいてと言うた。
友人の言葉に腹を立てたアタシは、友人のダンナの親きょうだいをどついて、家出した。
家出したアタシは、JR伊予和気駅前のバス停から松山市駅行きのいよてつ郊外バスに乗って再び旅に出た。
(この日記の翌日、まりなは再び水商売の世界に出戻った。)
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