4月28日


 今日は館山へレッツラゴー。7時35分ぐらいに稲毛高校に到着。

 友達と雑談しながら待ち、時間になったらバスへ乗り込み館山へ。

 共学らしく、バスの座席は女子と隣。窓際席で、いざ読書。

 百田尚樹さんの〈錨を上げよ 二・座礁編〉を読んでいたら、隣の普段あまり喋らない女子に「何読んでんのー?」と言われたから、少し会話。この会話の投げられ方は中学の頃から通算30回ぐらい言われてるだろうやり口である。もしかしたら、みしょうかんへの話の振り方にはテンプレがあるのかもしれない。

 自分から話せと言う話だが、特に女子と話すネタも無い。考えたことすら無い。

 そもそも人類断種主義者のみしょうかんが、積極的に行こうとなるわけが無い。

 ……と、コミュ障(こういう俗っぽい言葉は使いたくないのだが)が言っておる。


 そんなこんなで結構本は読めて、一回富里のPAに寄って館山駅周辺へ到着。

 昨日の夜に電話したところによると、館山に住んでる僕のばあちゃんが遠巻きに僕を見てると言っていたので、まずバスの座席からばあちゃん探し。館山駅近くでそれらしき人を見たが、海岸の方へ歩いて行ってしまった。そしてバスから降りて北条海岸ってとこに歩いて行くと、ばあちゃんまさかの学年主任の先生と仲良く話してるじゃないの。おい遠くで見てるって言ったろーと思いながら海岸に着くと、お互いに手を振りながら会話。友達も「いつもお世話になってます」と挨拶する始末。まあええけど。……それから各班の班長が集められ、ウォークラリーのルール説明。

 僕は副班長なので、海岸で雑談しながら時間を潰した。そして親友の一人であるうちの班長が帰ってきて、まずは鶴谷つるがや八幡宮へ。安房国の総社。何度も言ったことがある地だ。そこで参詣して、何か旅行会社がつくったらしい謎のスマホシステムで神社を撮ると、ヴぁーちゃるなスタンプが付いた。これを集めたり、観光スポットに関するクイズに答えたりすると貰えるポイントで班ごとに競って、景品を争奪するというそういうウォークラリーらしかった。しかし如何せん時間が足りない。バス移動の時点で少し時間をロスしていたので、最終目的地である館山の陸繋島〈おきしま〉に時間通りに着くには、あまり立ち寄れるところも無かった。っていうことで八幡宮から館山駅付近に戻ってきて、どこで飯食べようかと右往左往して結局僕が「中パン美味しいよ」と言って、皆で館山駅前の中村パン屋へ。因みに班員は男女同数6名。

 そこで腹ごしらえをして、いざ沖ノ島へ。結構歩いた。途中で祖父母の家の近くの道路を歩いたので「ここらへんに、じいちゃんばあちゃんの家があるんだよ」と話していると、道路の向こう側にばあちゃんが二度目の登場。海岸沿いの二車線道路を挟みながら、また手を振って話して別れた。そして沖ノ島へと到着。


 結局のところ3時間ぐらいしか自由行動の時間は無く、回れたところは八幡宮だけ。本当は戦国マニアの友達と共に館山城に行きたかったのだが。僕は別にいつでも行けるけど、少なからず興味を持っていた友達は残念がっていた。

 すなわちバスの往復4時間の方が、自由行動より長かったというわけだ。おかげで帰りのバスの中で〈錨を上げよ〉を読み切ることができた。

 まあそれはともかく、到着した沖ノ島というのはさっき言った通り陸繋島。

 つまり去年の地理Aで習った〈陸繋砂州トンボロ〉ってのがあるところ。去年でいなくなってしまった地理の若い男の先生は『陸繋砂州トンボロってところはですね、良い告白スポットです!』等と供述していたので、友達間で陰ながら『トンボロお兄さん』と呼んでいたのですが、そのトンボロが目の前に現れたということで一同興奮で「あっ、トンボロお兄さんだ」と口々に言っていました。一昨年の夏に一度行きましたが、その時のトンボロは完全に人がごった返しの海水浴場でしたね。しかし今日は誰も人はおらず、少し曇った空から陽光が見え隠れするというシチュエーション。誰かトンボロの真ん中で告白しろよと話していましたが、流石は少子高齢化の化身こと千葉市立稲毛高等学校。誰もそんなパフォーマンスはしてくれやしない。

 しょうがなく、沖ノ島駐車場付近のテトラポットに野郎4人ぐらいで座って黄昏れたり、班全員で写真を撮ったり、気付かぬうちに撮られたり。

 総じて言うと楽しかった。活動的には物足りないとこもあったけど、色々コロナ対策を考えて制約されながらも何とか先生方が創った機会であり、その点で不満を漏らすというのは野暮でありましょう。クラスや班・友達みんなで校外学習というのも暫くできなかった事であり、それだけで久しぶりの感覚で楽しかったというのはあります。……そして、僕達はバスで稲毛高校へと帰着。その流れで帰宅。

 

 と思いきや、今日はみすず授業があったのですよ! そのまま千葉駅のフードコートで丸亀のカレーうどんを食って、みすずへ。到着した時にちょうど前の授業担当の関西弁先生がいて「お、期待の星」と言われたので、これ小学生の時に栄光でも言われたぞデジャブだなと思いつつ余計なことは言わず、はにかみ笑い+首を少し傾げて応戦。基本的に適切な言葉が浮かばない時は、ボディーランゲージだ! 

 小学生の時はそこまでではなかったが中学の頃から割と使うようになった為、結構上手くなってるはずだ。基本的に褒められたときは嫌味にならないように、絶対に否定しないようにしているが、そうすると言葉が無くなるので大体 facial expression で対応する。ってな感じで少し自習して、授業開始。

 授業の合間の休憩時間に受付にいたら、バイトの人に声を掛けられたから何かなと思ったら「君、高校2年だよね?」と聞かれた。よく見れば、その人は去年自習室で見かけた稲毛高校の先輩だった。今は大学生であろうその人は、今日が校外学習の日であることを何故か知っており、それで話し掛けてきたのだ。僕が館山に行ったんですよと言うと「あ、マジ? 俺の時は鎌倉行ったんだよ」と少しだけ会話。

 鎌倉は小学6年の修学旅行で一回行ったから、むしろ館山で良かった。


 ……さて、それで授業も終わって家に帰って来たみしょうかん。

 今日の歩数は約23000歩。結構歩いた。しかも気温は高かったため、汗をかなりかいた。眩しい陽にも当たったから、少し日焼けもした。母に言われて風呂上りに、よく分からん日焼け用クリームを塗った。

 さてさて。明日は執筆だ。土曜日からはみすずの学習道場で、家での学習も含めて5日間毎日11時間勉強が待っているからな。後背の憂いは断っておかなくては。


 今日の日誌はこれまで。

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