2月26日


 本日は7時過ぎに起きて、飯食って〈麒麟がくる〉の総集編をいつになっても出社しない父と一緒に観て、1時間勉強。JR東日本はフレックスタイム制が進んでいるらしい。なんか自己啓発用の書籍購入補助キャンペーンなんてものもしているようだ。まあその補助は、僕の世界史・経済関連書籍の購入に消えるわけだが。JRを食い物にする男・みしょうかん。2万4000円分程、昨日通販で注文したんだよ。半分補助。

 

 さて、それからまたあまり進まない執筆をして、またみすずへ。

 5時間勉強。何故か腹がグルグル痛かったが、勉強してると忘れられる。一回トイレの個室に入ったが、個室内で英単語ターゲット1900覚えてた。衛生観念0。

 手は洗うけど(当たり前)。そして更に腹が痛くなりそうな、甘ったるいカフェオレ飲みながら勉強という。自習が終わったら、ぱぱっと消しカス集めて捨てて帰宅。

 自習室で勉強してる人見てると、消しカス捨てないで帰ってる人が異常に多い。前の栄光ゼミナールでもそうだし、学校でも消しカスを脇に避けてそのままの人がいる。学校だって移動教室があるわけだし、塾の自習室ならなおさらしっかりと次使う人が気持ちよく使えるように綺麗にしておくのがマナーであろう。

 栄光とかの時は、授業後に他の机のもささっと集めて捨ててたんだけど……。みすずの自習室だと、ちと周りの目線が気になる。しかも目の前の席とかならともかく、ちょっと離れた机に掃除しに行くのも変だしな。ちょびっと潔癖症だから、目に入るもの全てを綺麗に掃除して整頓したいのだが……。


 そして、また千葉駅ペリエのくまざわ書店でちょっと参考書立ち読み。5月のゴールデンウィーク中に正月と同様にやる、5日間の学習道場で使おうと思っている数Ⅱ・B全般を初歩的なところから先取りできる薄型参考書を探してた。

 ネットで既にサーチしていたが、ちょうど良いのがあった。学習道場前に買う。


 ここから少し長くなる。帰りの電車内でのことだ。

 普通に千葉駅で電車に乗り込み、閉まってるドアに少し寄り掛かりながらラノベを読んでいた。そして発車。しばらくすると、隣でグスッグスッとすすり泣くような声が聞こえてきた。何だろうと横目で見てみると、リュックを背負った小学校低〜中学年ぐらいの男の子がドアの向こう側、外の方を眺めている。

 いや、厳密に言うと眺めていたわけではなかった。すぐに気が付いた。

 瞳に涙を堪え、静かに嗚咽を漏らしていたのだった。静かに、といっても電車は結構混んでいるにもかかわらず、皆仕事で疲れているのか他に大きな話し声なども聞こえてこなかった。すなわち、周りの大人たちにも聞こえていただろうということだ。

 周りを少し見てみると、若干子供とは離れていたが父親らしき男性はいた。確かに思い返すと、その男性と一緒に乗り込んできたような気がする。父親との仲違いか、それともあの男性が父親でなかったとしたら、孤独感で咽び泣いていたのか。

 それは、今となっては分かりようもないことだ。要旨はそこではない。

 僕はその男の子の様子を見て『どうしたの』と声を掛ける……ことはできなかった。父親らしき人がいたというのもそうだし、怖がられるかもしれないと思ったのもそうだ。しかしそれよりも何よりも、だった。

 千葉駅から一駅のところで僕は電車から降りた。コンクリのホームに降り立って、ラノベに猫のブックバンドをしたところで『ああ、そうだ。これが僕の弱さだ』と再認識をした。あの男の子はどうなったのか、分かる由など無い。僕は偶然電車内で隣にいただけの人間だ。あの時に僕が声を掛けるべきだったかどうか、ということも要旨では無い。結局のところ一期一会の見知らず通り過ぎる人々には、ささやかな幸福を願うしか無いのだ。僕が何をしたとしても、あの状況では何の意味も無かった。あの子のことはあの子自身が決めるものであり、僕の勝手な思想の中に組み込んでどっちが良かったか・話しかけた方が強い人間だなんて考える考え自体が気色悪い。

 そして、集団の空気感や視線によって個人を束縛し規定する、日本特有のムラ文化などについても言及するつもりは無い。政治よりも何よりも、まずは己自身を研鑽し高めることに意味があると考えるようになったからだ。

 結論として、僕の言いたいことは『僕は〈悪しき集団主義〉を己の心の内から排除しなければならない』ということだ。他からどう言われようとも、これは己の心の中に巣食う悪鬼であり、殲滅しなければならない。あくまで自己満足だ。だから、その自己満足な思考の中にあの子に対する行動の是非を組み込むわけにはいかない。

 電車内でのエピソードは、単なるエピソード。ちょっとした切欠に過ぎない。

 だからすぐにこのエピソードは、記憶の中から消えてしまうだろう。こうしてネット上には消えずに残っているが。…………しかし、切欠の記憶は失われたとしても。その時に芽生えた決意や覚悟は忘れてはならない。元から分かっていた。自分が周りの視線に弱いということや、緊張しやすい体質であるということも。

 しかし、だからそれで良いやとはなってはならない。いつか治したいと思っていた。けれどいつかでは駄目だ。きっかり何月何日何時何秒なんて設定するのは難しいかもしれない。それでも小さな進歩を積み重ねていって、いつか人間として生まれたが故の全ての悪性を消し去る。人の心を文章でも何でも、動かそうと考えるのならば自分がまず動く。変わらなければならない。……さて、勉強しよう。


 今日の日誌はこれまで。

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