第454話 結局、今は何が流行ってるの?
今回は私的な感覚の話。
ネット小説というか、カクヨムというかを見ていると、配信とかいう感じのものが流行ってるらしい。でも実際には読んでないので、どういう内容かは知らない。そもそもみなさん、ネット配信のコンテンツをチェックしてますか? 僕はまったく見ていません。というのもネット環境が弱弱だからですが、あまり興味がない。例えば、アイドルがリアルタイムで話しているのを見たいかというと、こだわる部分がない。リアルタイムである必要はないし、テレビでも良い。例えば、アイドルのような配信者がゲーム実況をしていて、何か楽しいものを感じるかというと、僕は感じない。そもそもゲームに興味がない。例えば、誰かが生歌を歌っているとして、聞きたいかというと特別に興味はない。CDで良い気がする。
これは本当に肝が冷えますが、例えば僕が「異世界転生」みたいなものに馴染めないのは、感性が死んでいるからで、配信に馴染めないのも、やっぱり感性が死んでいるからかもしれない。
これは本当に怖いですが、流行っているとかいないとかって、リアルタイムの感性を持っている人だけが理解できて、リアルタイムの感性は常に磨き続けないとあっという間に鈍麻するのかもしれない。感性を磨くには、常に最前線の現場に触れているしかなくて、「興味ない」は絶対にダメだと思う。
それでも僕が救いを求めてしまうのは、何事にも、ブームが再来することがある、という願望で、つまり錯覚です。具体的な例では、ミニ四駆が十年とかの間隔を空けて流行るようなものです。では、そのブームの間にミニ四駆がどうなっているかと言えば、おそらく売れない商品を作っている。これはこれで怖い。僕が作っている物語もただ排水溝に流れるだけで、もし誰かが見出せば価値があっても、結局は流されるし、ブームが来れば……、と思っても滅多に来ない。いやはや、恐ろしい。
僕の中で流行っているものは、海外小説です。でも海外小説、まったく流行ってない。これは不思議なんですが、僕が好きな海外小説は売れているとは思えないけど、ちゃんとシリーズとして翻訳されて、これはつまり、売れているのだろうか?
ブームとは売り上げで成り立っているわけではないけれど、売れないところにブームは来なくて、ではブーム、流行とは何だろう? 謎だ。
ちなみにSFがVRMMOで席巻されているのも、かなり謎。SFとは何か、と思わずにはいられない。永野護さんの「ファイブスター物語」も、SFに分類されたりするのかな。まぁ、そういう戯言を口走りたくなるほど、悩ましい。
2023/8/2
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