第351話 右から? 左から?

 今回は素朴な「向き」の話。

 アイドルオタクとして自然とアンテナに引っかかったのですが、日向坂46に宮田愛萌さんという方がいて、この人が一応、読書家らしい。

 さて、宮田愛萌さんのInstagramに上がってる本棚の写真を見て気づいたのですが、みなさんは本棚に本を並べる時、右から並べますか? 左から並べますか? 右が若いか、左が若いか、ということです。僕は感覚的に、右が若い方が正しい気がするのですが、宮田愛萌さんの本棚では、左が若い。

 そこで、近場の書店の様子を確認してみると、大きめのところでも、小さなところでも、どうやら左から右に並んでいるっぽい。つまり僕が何故か逆が自然と感じてるのかな、となる。まぁ、書店でも通路、動線の関係で右から左へ並んでるところもあるから、変な刷り込みが起こった可能性はある。

 どうでも良いことですが、僕はベルトをする時、右手側から左手側に通して、余った部分が左側にできる締め方をします。しかしどうやら、男性は逆らしい、という話を聞いたことがある。どこまでが事実だろう? 服に関しては、例えば男性と女性で左右が変わったりすることがあるので、全くあり得ないわけではない。でも誰も教えてくれなかった。

 本棚の話に戻して、僕はたびたび触れているように、自分の本棚が今の住まいにはない。もし本棚があれば、右か左か、入れ替えてみて実際のところを検証できるんだけどなぁ。何の意味もないけど。他では、CDショップはどうだろう? と記憶を掘り起こしてみると、左から右かもしれない。先に動線、お客さんの動き方に触れましたが、大きなお店ほど、商品を探すお客さんがスムーズに動くために商品の並ぶ向きを統一するのが当たり前になるかもしれないと思ったりする。

 さてさて、ここからは僕の変な性癖ですが、ツイッターなどで背景に本棚の写り込んだ写真を見てしまうと、その本棚に何の本が並んでいるか、拡大して確認してしまうんですが、みなさん、やりますか? 他にも新海誠さんの映画に出てきた本の情報を調べたりします。背景の本棚とか、登場人物が持ってる本とか、映像を一時停止してメモを取ったりして。

 何故、そんなに本が気になるのか、というのがもはや常軌を逸している。ただ、本棚には人が現れる。そして本棚をチェックするのは、読者人の本能のはずだ。違いますか? え? 違いますか? すみませんでした、僕こそが変質者でした。

 右から並べても、左から並べても、書棚は書棚です。みんな、自分の書棚は、自由だぞ! と謎の意見表明をして、僕は書棚の夢を見るのだった……。

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