第5話 頭の中から消えない店

僕は畑亜貴さんの組んでたバンド「月比古」のCDが欲しかったり、豊崎愛生さんのラジオの中で話題になったりして、「ディスクユニオン」の存在を知ったのですが、今はもうないのですが、新宿の紀伊國屋書店新宿本店の隣のビルにある店舗に、結構、頻繁に行ってました。

そこは献血所があって、献血を求める看板を持った人が表の通りによく立ってましたね。その同じビルにディスクユニオンの中古品の店があったのです。最初、僕はそこだけが目当てだったのですが、ある時、そのフロアのすぐ横、分かりづらい入り口の店があって、その店は「ブックユニオン」でした。たまたま入ったのですが、その瞬間から好きになりました。

何年か前に建物の耐震性か何かで、ビル自体がなくなったので、ディスクユニオンは紀伊國屋書店新宿本店のビルの上の階に移動して、ブックユニオンは別の建物に入りました。

まだ一度もそのブックユニオンには行けてなくて、それもあるせいか、なんとなく昔のブックユニオンのことが忘れられない。狭い店舗で、何かが凝縮された、良い店でした。

早く新しいブックユニオンにも行きたいなぁ。

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