怠動の最強投手《Perfect Pitch》
右京虚宇
第1話ワンバンボール浮遊中の美少女を撃ち落とす①
えーと、まずは、自己紹介といきましょう。俺の名前は城隍晴太。高校生です。小さい頃ずっと野球が好きでした。
結構才能もあると思うんだけどね。ただ、一度も試合で投げたことはないだよね〜。なんでって?玉が速すぎてさ。もやは笑って感じ。
どんくらい速いかっていうと初めてボールを握ったのが確か2歳か3歳だったんだけどその時投げたボールを速すぎて親父がキャッチできなかったんだよね。後でそん時の動画見たら120キロは出てたぽい。2歳で120キロって人間かってのな。
まぁでも好きになっちまったもんは仕方ねぇから俺も練習するわけよ。そしたら順調に成長しちゃってさ小学校上がる時にはもう150キロは出てたね。結局誰も俺とキャッチボールできないから少年団入ることもできなくて1人で練習することにしたのよ。
走り込みとかしちゃってさ、いや〜あの時は、頑張ったな。そんで中学時代ちょっとグレちゃってさ悪いはこともした。そしたら何故か玉がもっと速くなってさ。あれから急速測ってないけどとんでもないことになってんじゃないのかな。
そんな俺も無事高校に入学したわけですよ。そんで1年無事に、いや無事じゃないけど過ごして今2年生ね。
そして今ピンチよ、ピンチ。なんでって?ハンドボール投げなのよ体育のね。1年生の頃は軽く投げたんだけどさ〜、軽くグラウンドの外まで飛んでちゃったのよ。それが元でさ色々厄介ごとに巻き込まれて去年無事じゃなかったわけ。
「おーい、城隍早く投げろー」
呼んでる呼んでる。ってボール取ってくれる係がいねぇじゃねか!諦めてるやつと学校の外でスタンバイしてるやつしかいねぇー。
仕方ねぇ投げるか、俺は大きく振りかぶって助走をする。そのまま全力で腕を振ると見せかけて俺は足を滑らせたフリをして地面に向けて思いっきりボールを叩きつけた。
「うぉ!やっちまった〜!」
これでどうだ!平和的解決なり。あれ、ボールは?
俺に叩きつけられたボールは、ワンバンして、空へ飛んでいっていた。空がキラーンと光る。
「星になったか…」
誰かが呟いた。何も平和的解決ではなかった。みんなが俺に近寄ってくる。
「おい!お前あれどうやったんだよ。」
またこれかよー!そんなツッコミを心の中でしていたときだった。
「ドン!」
空で大きな音がした。どうやら俺の投げたボールが鳥か何かに当たったらしい。南無三。ヒューンとボールに当たった何かが落ちてくる。
しかし落ちてきたのは鳥ではなかった。落ちてきたのは、美少女だった。
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