5月20日@壺にされた男
ここはどこかのダンジョンの片隅。
ある魔法使いを怒らせてしまい、黒魔術の力で壺にされてしまってから……一体どのぐらい経つのだろうか。
ヤツが言っていた。
誰かに壺を割られたとき、この呪いが解ける、と。
しかし、子供に割られた私は呪いが解けて元の体に戻ることも無く、つぎはぎだらけの壺に転落。
もう、人間の姿に戻してくれなんて贅沢は言わない。
せめて、綺麗な壺に戻して欲しい……って、ついに本格的な冒険者が来た!
もしかしたら勇者かも知れないぞ!
強い勇者に割られれば、きっと奇跡が起きて元の姿に……パリーンッ。
バラバラのカラダ。
そんな自分には目もくれず、勇者は去って行った。
そして、カラダが急に光り出し、不思議な力によって元の姿に……戻る気配ゼロ!
なにこれ、どういうこと!?
バラバラのままなんだけど!?
……くぅ~、へこむ~。
つぎはぎでも良いから壺の姿に戻してぇ~。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます