第136話 祈りを捧げる寡婦のフランソワーズ
「お兄様、どうかご無事で」
マルタ島に居る美しい寡婦のフランソワーズの呟き
椅子に座り、眠れぬ夜に目の前には机と蜜蝋のろうそくが1本燃えている
十字を切り、胸元の琥珀の十字架を握りしめた。
彼女の口からは聖書の言葉が祈りと共に漏れ聞えたが‥
血の繋がらない兄妹
互いに魅かれ合い、ついに一線を越えてしまった夜の思い出
兄、彼は海戦の中、まだ戦場に居るのだった。
地中海の海 戦いは終わり、それから‥
「オランジュ騎士は?」「彼は行方不明だ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます