第9話 使者とヴァレッタ騎士

「失礼します グランドマスター リラダン様」


ノックの音と共に ヴァレッタ騎士が入ってきた


「どうした ヴァレッタ君」

「は・・それが使者が来たそうで 急ぎ戻って来てほしいそうです」


「ふむ・・」


「・・・どうやらスペイン王であり神聖ドイツ皇帝でもある

カルロス5世陛下からの使者のようだとか」


「そうか」


「我らにとって吉報なのでしょうか?リラダン総長」

「・・・・・」


「我々は 弱き民の為の騎士団 国王の僕(しもべ)には・・」

「どんな条件をつきつけてくるのか・・」


「それはエルサレム王国に存在した頃も同じ事だよ ヴァレッタ君」

リラダンはそう答えた

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