第13話  婚姻契約

 「ふむふむ、キンドリー令嬢のモウゲ伯爵家の婚姻契約の内容は…………、オクク男爵の代わりに年50憶マインの資金援助と希少金属、宝石の提供か…………、バカなのか、…………狂ってる、脳内はスライムなのか…………こんな条件、ロリでおバカなオクク男爵だけだろ飲むのは」




 頭が痛い。




 キンドリー令嬢のモウゲ伯爵家から来た婚姻契約書を見て、脳がフリーズした処理能力超えた、いや、いや、いや理解できない…………




 オクク、お前は、こんな金額や物資を毎年モウゲ伯爵家に婚姻前から送っていたのか!!




 モウゲ伯爵家の一族が、10年前から羽振りが凄まじく良くなったのは知っている、私も多分オクク男爵が援助してるだろうと思っていた。 しかし、しかし、金額も凄いが物資も援助してたのか。




 「お前は、知っていたか?」




 「はい、婚姻契約の内容は学生時代からの友人として相談されました。オクク男爵のロリは限界突破していましたので 均衡の取れた良い契約と認識しておりましたが」




 「え…………」




 「ロリたる者 ロリを得るために50憶や100憶だして当たりまえ、愛してる者の為なら、金銭など問題ないと認識しておりましたが…………クフフ」




 「おいおい、いくらなんでも金額の桁が大きすぎるだろ」




 「15歳になったキンドリー令嬢、オククのロリフィルターと幼げな見た目で、ぎり婚礼出来そうだったのに、キンドリーちゃん やっちゃたね~ クフフ クフフ 我が友 我が同好の友 おおおおお~~~ ショタに栄光あれ~~~!!」




 「く、いつもの発作か…………衛兵 側近アルルを拘束せよ…………」




 アルルが衛兵により、拘束具を取り付けられる




 そして、私の執務室の扉が開かれ3体の…………




 「「「お姉ちゃ~~~ん」」」




 アルルの危機にきずいた3体のゴーレムが走り込んできて、アルルに抱きつく 1体は転んで泣きながら遅れて抱き着いた。




 「あああ、愛するべき永遠のショタ、お前たちの為なら我が身 我が魂を…………捧げよう クフフ ショタよ永遠なれ~~~~~」




 アルルは舌を出し、大きく口を空けた




 そして閉じる、舌が飛んだ…………




 ピクピク跳ねる アルルの舌…………が床に




 白目で泡を吹くアルル そしてアルルに抱き付き泣き喚く3体のドジショタゴーレム




 「「「お姉ちゃ~~~ん」」」




 「で、どうするの さすがにこの婚姻契約をまとめるの大変なんだけど…………」


 と、わたしはアルルに、白目で泡を吹く舌の無いアルルに問う


 「ショタ成分補給完了~~~~!! クフフ~~~ 婚姻まとめろよ~~~~」



 いつのまにか、ショタ成分で自ら噛み切った舌の再生を行い復帰したアルルは言う




 「全てをまとめろ うまく誘導しろ そして婚姻の結末は、両家揃っての生きたまま ひき肉にするから~~~細切れにするから~~~~ クフフ~~~」




 おお、まだ切り落とされた舌が床を飛び跳ねてるよ、元気だね。




 「ほんと、ショタさえあれば不死身だね アルル」




 「そして、そして その功績を持ってオククから4体目のショタをお迎えするのだ~~~~~~~クフフ~~~~!!」





 「「「お姉ちゃ~~~ん」」」




 「ガフ~~~~~!! 我が生涯に悔いなし~~~!!」




 ドシショタ3体に激しく好き好きと抱き着かれ、アルルは身も心も魂さえも極め極めになり昇天…………そして、また無限のショタ成分で復活する ピクピクピクン




 「クフフ~~~!!」




 「フ~~~、アルルそろそろ、そのいつもの小芝居は終わらせて、真面目に計画立てない? …………オククを長期放置しとくと王国の各所にある綻びが拡大して対応が大変になるから」




 「申し訳ございません。 つい、趣味に走ってしまいました…………クフフ」




 いや、ほぼ毎日してるよね、本当に反省してよ。時間の無駄と私の精神疲労が凄いよ。






 「じゃ、レイモンド伯とモウゲ伯を、明日にでも強制召喚して、婚姻契約を締結させてしまおうか、そして早急に婚姻の祭典を決行して逃げ道塞いじゃおう」




 「はい、了解いたしました レイモンド伯とモウゲ伯を明日 強制連行いたします、王都大神殿にも婚姻の祭典をすぐ決行出来るよう根回しをしておきますね…………クフフ」




 ああああ、冷徹鉄仮面美女のアルル(思い出の中の妄想)が、日に日に怨念陰キャ美女(ただいま絶賛進化中)になっていく。 アルル本人は楽しそうだし、仕事はちゃんとするからいいけどさ、…………残念感が半端ない。


 床に落ち、飛び跳ねていたアルルの舌は静かになり砂の塊に、…………戻っていた 。

 







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