第10話 狂気
オククは、黒い生命体に向け走り出すとすぐに後方のゴスロリゴーレムちゃん達が動き、オククを囲み防御陣形を作り上げる。
ゴスロリゴーレムちゃん達は、醜く走るオククを守る防御陣形を100体程で組むと
「敵対生命体 蟻人 殲滅せよ、マスターの進む道を作れ!!」
オククの横に居るゴスロリゴーレムちゃんが、叫ぶ。
残りの400体のゴスロリゴーレムちゃん達が、オククの進む方向の蟻人に突撃し殲滅を始める。
「ブヒ、蟻人?」
オククは疑問を言葉にする
「はい、南方に住む虫人の一種で蟻人です」
人が付く生命体、それは母なる大聖樹から作られた知的生命体。
林人と他の人種から呼ばれる俺達と同じ、大聖樹から産み出された生命体。
「こ、交渉は?」
同じ人種、知性が有るのなら交渉出来るのでは
「不可、蟻人は巣に侵入した外敵に対しては徹底交戦以外の選択を持ちません」
「巣に侵入?」
「ここは、すでに蟻人の巣の中です」
あれ、俺が悪いのか
「どうしたら」
「問題ありません、マスターの為 全ての敵を殲滅し侵略いたします」
「ブヒ~~~~~~!!」
先行のゴスロリゴーレムちゃん達300体と合流し陣形を組み直すと、さらに殲滅スピードを上げゴスロリゴーレムちゃん達が進む。
侵略者は俺、大虐殺してる 同じ人種を
「蟻人 戦闘種 軍蟻確認、第27採掘部隊に接近中」
「軍蟻?」
「蟻人の戦闘種、個体戦闘力は我々と同等のBランクです」
第27採掘部隊のゴスロリゴーレムちゃん達に、巨体の黒き生命体 軍蟻の集団が目視できた。
「第27採掘部隊のゴスロリゴーレムちゃん達の救出を急げ~~!!」
もう少しで、第27採掘部隊のゴスロリゴーレムちゃん達と合流できる位置まで来た所で、第27採掘部隊のゴスロリゴーレムちゃん達と軍蟻の戦闘が開始された。
そして、ゴスロリゴーレムちゃんの思念が流れてきた
(死にたくない、死にたくない、もう あそこに戻りたくない マスター助けて)
第27採掘部隊のゴスロリゴーレムちゃん達の1体が軍蟻により破壊された。
怒りと悲しみで目の前が真っ白になる、思考が黒く染まる
黒く暗い思考が暴走する
「クリエイト ゴーレム」
異能が発動する6重の魔法陣と共に、吸い取られる大量の脂肪と血肉…………
目の前に、恐怖の象徴たる8体の女性型ゴーレムが造りだされた。
8体の女性型ゴーレムが、気持ちの悪い笑顔を作る、トロ笑顔、エロ笑顔 非常に嫌悪を覚える笑顔をそれぞれが浮かべて、俺の前に平服する。
俺は、
俺は、恐怖のあまり涙を流しながら命令した。
「死ね、死ね、死ね、死んで来い!!」
「ウヒ、ウヒヒ ご命令承りました ヒヒ マスターの為に死でまいりましょう」
一体の女性型ゴーレムが答えると8体の女性型ゴーレムが立ち上がり、飛び出していく その気持ちの悪い笑顔と共に。
8体の女性型ゴーレムは、あっという間に第27採掘部隊の前にたどり着くと軍蟻との戦闘を始めた。
その戦闘方法は異質だった、8体の女性型ゴーレムは軍蟻に抱き着き抱き潰す、手を当て掴み潰す、潰す、潰す、潰す 笑い声と共に楽しそうに踊りながら。
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