第4話 暗黒地下に


  「ブヒ、ブヒ、ブヒ~~~ン」


 王都を飛び出し我が家に戻って来た~!!


 暗く、ジメジメしたほど良い湿度の我が家に~~~~~~!!



  あ、もちろん我が男爵領にある綺麗で華麗な屋敷ではないです。


 く~~~、キンドリーちゃんを迎えるために建設した屋敷、綺麗で華麗…………眩しくて目も開けられません。 でもでも、可愛い婚約者キンドリーちゃんの為と思って建てたのに~~~


我が領内の鉱山の奥の奥、心地よい暗さと湿度の高いこの空間こそ至高!!


その鉱山の奥の奥の空間の隅で、俺は絶賛イジイジしてます。


 だよね、もう35歳の中年だよね…………メタボも超えた肥満だよね…………歩くだけで汗タラタラ、臭いますか~~~? ブヒブヒ


 キンドリーちゃんとは、俺が25歳で男爵に任命された時に婚約した、キンドリーちゃんはその時…………5歳でした。


  キンドリーはロリロリした、可愛らしく無垢な幼女でした。


 俺は、大喜びで婚約しました…………あ、でもね これ普通ですよ。 貴族の婚約 婚姻なんて家の利益を考えてするから 多少無理な年齢差は気にしないからね、ロリじゃないよ~。


 キンドリーは、伯爵家の次女です、婚約時に伯爵家の財政支援を条件としてお願いされました。


 まあ、年50憶マインの支援はちょと高くないかな~と思ったけど、ロリロリした可愛いキンドリーの魅力に負け約束しました、まあ 俺は下位貴族の男爵だし、上位貴族の伯爵家の令嬢をお嫁さんに貰うんだからそんな物かと。


 王都の王立高等学院時代の友達からは、「ちょと、ちょと それは、ないんじゃないかな~~」と言われたり「まじ、それ金目的、そして お前はロリ目的 絶対的均衡の取れた契約 マジ 引くわ~ そして 時間の経過が楽しみ~~~ クフフ」


 そんな、周りからの誹謗中傷を乗り越え10年の歳月 キンドリーちゃん 15歳 そろそろ結婚式の準備始めないと、思ったら婚約破棄。 イケメン新婚約者のドヤ顔からの見下し…………俺 暗くジメジメした空間を求む~~~で、自宅に帰ってきたよ。




 「ブヒ、ブヒ、ブヒ~~~ン」




 「マスター、お食事のご用意が出来ました」


俺は、モソモソと動いてテーブルに、テーブルには油ギッシュなお肉とポテト料理が


 「ブヒ、ありがとう………… お前たちは、これからも一緒に居てくれるよね」


 「ア~~ン」


 「モグモグ、ブヒブヒ うま~~~!! こってり油分が脂肪に直撃~~~!!」


 「ア~~~~~ン」「ア~~~ン」「アンアン」「ア~~~ン」


 沢山ゴーレム達がフォーク刺された、油の塊のお肉 ポテトを差し出してくる。 




 パクパク




 順番に高速に食べていく


 「お前たちはいつも優しいね」


 フォークに刺された優しさが、心を暖かくする


「マスターの喜びは我らの喜び!! 全てはマスターの喜びの為に!! 我らその存在の全てをマスターの為に!!」


鉱山の奥の奥にある広大な空間。 そこには、無数のゴスロリゴーレムが整列し待機していた。


 全てのゴスロリゴーレムが右手を高く突き立てピョンピョン跳ねる




 「「「「 我ら その存在の全てをマスターの為に!! 」」」」




 「…………ありがと…………」




 俺は、モグモグと食べながら また 泣いていた。


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