会社の人から聞いた話。ひとりめ。
Yさんから聞いた話。
彼女は学生時代、友人たちとよく心霊スポットに行っていたらしい。
それがどうやって始まったのか、なぜ恒例の遊びになったのかは覚えていない。だがそれでもかなりの回数、そういった場所へ足を運んだという。
あるとき、「13段の階段」という心霊スポットに行った。森のようなところに13段の階段がぽつんとあるところらしいが、今となっては詳細な場所やどういった曰くがあったなどのことは忘れてしまっていた。
ただ、奇妙なことがあったことは覚えている。
例の階段に近づいたとき、肩をトントンと叩かれた。振り返っても誰もいない。
階段を上ったり友人らとしゃべったりしていたとき、すぐ耳元で小声が聞こえた。友人らとは異なる声だし、何を言っているのかまでは聞き取れなかった。
先にも後にも、記憶に残っている心霊スポットはこの場所だけだという。
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