2021/01/06投稿 「忘れられた絵画」

その絵は誰からも注目されなかった。

明日にも処分されようかという時

一人の少年が絵に心を奪われる。

なんて美しい絵なのだ、と。

少年はやがて画家として大成するが

その時、件の絵は既に存在しなかった。

画家はそれを惜しみ、密かに絵を模倣する。

画家の死後、模倣した絵は幻の作品とされた。

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