4
詰まらない半生だった。
自堕落に生きてきた。努力をしなかった。途中で諦めた。やる気だけは見せた。後悔をいつも積らせた。だけれど次に活かそうとはせずにまた、同じようなことをする。
使えない。
意味がない。
存在価値を疑う。
いつも、自己否定から入っている。
何が悪いんだ。何が悪いんだ。と何度も考えた。結局同じ答えしか出なくて、心に響かなかった。
いつしか妄想の中で自分や他人を傷つけ始めた。
手始めに嫌いなやつ、普通のやつ、自分。
何回も繰り返しては「本当に消えてくれたらな」なんて思うこともあった。
大人にも成れず、子供でもいられず。劣等感をいつも感じた。いつまでも自分に縛られてはただ、無表情になってしまう。
どこかに行ってしまいたい、すぐにでも消えてしまいたい。
叫びたくても声が出ない。
別に助けて欲しいわけじゃない。
それ以前にこれは他人が手を出して良いものじゃない自分で対処して喰わなきゃいけない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます