第7日目 神様今日は機嫌いいのかい?いつになく微笑むじゃないか。


昨日、自習時間を当てにして話す機会を伺っていたら、席が離れていたという凡ミスにより計画はとん挫した。しかし、今日また神様がチャンスをくれた。

朝学校につくと珍しく早く家を出たかいがあった。川本と僕だけの二人きりではないか!しかも、神様は今日すごくこっちを向いてくれてるみたいで、話題にしようと思っていたミステリー小説を持っているではないか!!

「お、おはよう!いつもこの時間なの?早くない?」

「うわぁ!びっくりしたぁ。ごめんね?この時間帯に学校来る人少ないからびっくりしちゃって・・・」

「いやいや、全然大丈夫だよ?静かに本の世界に入り込めると楽しいもんね。特にミステリー小説は。」

「本当にそう。というかこの本がミステリーってよくわかったね。知ってるの?結構マイナーだと思ってたんだけど?」

「僕も好きでね。その蓮見静香シリーズなら発売されてる奴は全部持ってるよ。」

「わぁ!そうなの?・・・ほんとにすぐで申し訳ないんだけどそのシリーズ貸してくれない?まだお小遣い貯まってなくて気になってる二巻が買えてないんだ…」

「いいよ?明日でいい?」

「お願いします!ありがとう!」

こうして二回目の会話はすごく楽しく続いた。

あー、本読んでてよかった。。。

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