人物紹介・用語解説

 イブ


 本編の主人公の一人。

 外見上、十歳の少女。

 背中まで届くストレートロングの金髪。蒼い瞳。

 黒を基調とした、ヤエと同じゴシックロリィタの服装をしています。






 ヤエ


 本編の主人公の一人。

 外見上、十歳の少女。

 背中まで届くストレートロングの黒髪。紅い瞳。

 黒を基調とした、イブと同じゴシックロリィタの服装をしています。


 




 イブとヤエ


 と呼ばれる、桜の大樹より生まれた生命体。

 人間以上の身体能力と戦闘力、魔力を持ちます。

 成長することはなく、老いることもありません。

 その使命は七ツ木の力を求めてくる人ならざらる者の排除です。

 表情はなく淡々としているが、それゆえ独自の発想・思考をもっています。






 七ツ木


 イブとヤエを生み出した桜の大樹。

 樹高が十七メートルほどあります。

 膨大な魔力をもつ一人の女と七柱の神が融合してできたものです。

 膨大な魔力は使い方によって、あらゆる願いを叶えることができます。

 それゆえ、その力を求めてよこしまな精霊や魔物の類を引き寄せてしまいます。

 また、構築されている女の魔力によって一年中、狂い咲いており、その花びらは精神世界・世界夜セカイヤに注がれています。

 女の、みんなが笑顔になってほしい、という願いと祈りが花びらに込められているため、人々の精神体に触れると不安な気持ちが和らぎます。

 あるじとは七ツ木のことであり、それを悟られないようにしています。






 あらず者


 精霊や魔物など、人間ではない者の総称です。






 世界夜セカイヤ


 魂の街ともいえる、現実の人々の精神が住む世界。

 ビルなどが建ち並ぶ現代の都市と同じですが、常に夜で朝がくることがありません。

 それは人々の隠れた心の内面を意味し、そこにあるが見えないことを表しています。

 また、世界夜と現実の世界はつながっているため、人々はその影響を受けます。

 例えば、世界夜でA氏が何かしらの衝撃を受ければ、現実のA氏は身体ではなく、精神に衝撃を受け、思考に障害が起きる感じです。






 館


 七ツ木を守るために国神と都市神とししんが創造した建物。

 世界夜に存在し、中庭に七ツ木があります。

 外装こそレンガ造りですが、内装は一変して別空間となっています。

 エントランスはステンドグラスの窓があり、教会のような雰囲気です。

 廊下という概念がいねんがなく、イブとヤエが行きたい部屋を考えながら扉を開くことで移動できます。

 七ツ木の魔力で維持されています。






 クラシック銃


 魔法を撃つことができるように、既存の古式銃を改造したものです。

 呪文が刻印された魔法金属が組み込まれているため、引き金を引くだけで魔法が発動できます。

 単発式の銃ということもあって、一丁の銃につき一種類の魔法しか使用できません。

 基本的に二人が使うのは銃身が六十センチ程度のものです。

 作中、ヤエは三十センチほどの短銃身を使用していますが、その違いは(刻める呪文の文字数の関係で)魔法の威力と継続時間です。






 斬岩斬魔ざんがんざんまの刀剣


 硬い岩を斬り、魔物であれば非物理でも斬ることができる刀です。

 一見すると、変わったところがない黒塗りの鞘に納まった日本刀ですが、斬る瞬間に白い光を発し威力を増大させます。

 鍛冶神が打ったもののため、神の力・神気しんきが宿っていて、鉱神こうしんなども含めた神が関わった玉鋼たまはがねが使われています。






 ビー玉


 イブとヤエが使用した追跡攻撃の魔導具。

 ビー玉は見た目からの呼び方で、正式には球体型追跡魔法水晶です。

 透明な球体水晶の中に(呪文ではなく)呪紋じゅもんが刻まれた極薄ごくうすの魔法金属が封じられています。

 使用者が追跡するものを念じて設定し、込められた魔力分だけ対象の追跡を続けます。

 基本的に追跡だけで、攻撃としては作中のように接触時に魔力で押す形です。

 一度、設定すると上書きができず、魔力も充填できないので使い捨ての魔導具になります。

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