一月二十六日
「朝から疲れてるね」
灰色のネズミは私を見るなり、首をかしげた。
彼はコーヒーゼリーとミルクゼリーでマーブル模様を作っていた。
私は夢から覚めたところだ。
「176円がどうしても読み取れなくて」
バーコードじゃなくてなぜか手書きだった。
「最終的には手打ちしたんだけど」
私がため息をつくと、灰色のネズミはゼリーを差し出す。
マーブル模様のバーコードはあっさり読み取れた。
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