人生は一度しかないから

なにも感じ取れない日々

つまらない夜明けとともに

ここで幕を開ける

なにをしようとも思わず

部屋にただひきこもる

そんなことが日常で

他になにもなくて

いつにもなく寒く

暖房をつけてこたつに潜る

なにをするでもなく

ただ目の前を見つめるだけだった

そんなある日

僕の世界は急降下を始め

見たこともない景色と

初めて感じる空気に

身をさらされていた

いつもただ過ぎていく日々を

なんとなくで過ごして

なにかに感化されることなんて

なにもなくて

日常が覆ったその瞬間に

自分の人生を変え始めた


どこの誰がここに呼んだのか

そんなのわからず時は過ぎる

でも僕の一度きりの人生を

変えてくれた

その事実があるからいいかなんて思える

顔も名前もなにもわからない

それでも感謝の気持ちはただ溢れ出す

この世界に連れ出してくれてって

どんなに思っても伝わらないかもしれないけど

それでも忘れないよ

ありがとう

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