明日の日記

@apano

2121.7.23

東京オリンピックが延期され、新日程の東京オリンピックが始まるはずだった今日。

新国立競技場では違うイベントの開会式が行われた。

1年半前から変わらない今の状況を考えれば仕方がない。オリンピックはなくなったが、オリンピック以上に世界が一致団結する取り組みが幕を開けた。

今日から一か月間、世界中のすべての人々が誰とも接触しないという生活がスタートする。

世界中の会社も学校もすべて１か月間休み。同居する家族も家の中でもなるべく交流を持たない。コミュニケーションはインターネットを介して行う。

もちろん反対意見も多数あがったが、ウイルス蔓延を終わらせるためには世界が一丸となって、地味に厳しいこの取り組みを実行するしか手がないということになった。もう、つべこべ言わずに世界が腹をくくるしかなくなった、ということだ。

この世界的なイベントの決行が決まった日から世界中の国々が変わり始めた。全世界が全地球人がこのイベントに参加できる体制を整えようと動き出した。世界のどこかでこのイベントに参加できない環境や人が残っていたら努力が水の泡になるため、人種や肌の色や貧富の差などに関係なく世界が協力し合い手をつなぎ合い始めた。国家間の対立や移民問題、テロ組織による侵略などはいつの間にか消えていた。世界中がコロナを封じ込めるという同じ目的に向かい始めた時、世界地図から対立の印が消えていた。美しかった。

この一大イベントの開会式が新国立競技場で執り行われ、全世界に同時配信された。今日競技場には誰一人いなかったが、オリンピックの開会式以上に世界中の人々の気持ちが一つになったいい開会式だった。

１か月後の閉会式で笑い合え、またハグができる日がきますように。