　とは言え仕事は引き受けてしまった。

　僕はGoogleの内容にも度々登場した村上無量大数というマンドラゴラの論文著者に着目した。

　村上無量大数の名前には覚えがある。

　確か九州出身の哲学者、博物学者で、漫画化やドラマ化もされた一風変わった知識人、研究者だ。

　彼が晩年に描き残した「村上曼陀羅」と呼ばれる絵図は、今だにその意味や表象するものを巡って諸説が入り乱れて判然としない。

　Google先生によると、村上の「マンドラゴラ研究序説」が我が国で初の科学的、民俗学的なマンドラゴラの論文のようで、僕はその論文を入手しようと試みた。

　ってかネットで閲覧できないのかよ！

　Amazonでも楽天でも売ってないのかよ！

　書籍化されてないのかよ！

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