#678
当然現れた黒い光がストリング帝国のナノクローンと、オルタナティブ·オーダーのNano Muff Personal Insight(ナノ マフ パーソナル インサイト)通称ナノマフPIに取り
その黒い光とは、
「ライティングッ! あなたはマシンから出てきた子供たちを連れて逃げてッ!」
「君はどうするんだ、ジャズ!?」
ライティングに訊ねられたジャズは、エレメント·ガーディアンに取り憑かれた戦闘用ドローンのほうを向いた。
そして、自身の髪型――サイドテールを振り回して答える。
「あたしはここであいつらを食い止める。マローダー少尉も早く部隊の撤退を」
ライティングに答えた後、マローダーにも言葉をかけたジャズは、エレメント·ガーディアンの光に覆われたマシンの集団へと走り出していった。
それを見たライティングは、その表情を強張らせる。
「くッ!? なんて無茶をするんだ。あの数のエレメント·ガーディアンを……しかもよりにもよってナノシリーズに取り憑いているやつを相手に……」
「……ライティング。お前はあの女の言った通り、子供たちを連れて下がれ」
「君はどうするつもりだ、マローダー少尉?」
「そんなことは決まっている」
マローダーが手首に巻いてた通信機で、後方にいた装輪装甲車プレイテックをすべて下がらせる指示を出すと、一人エレメント·ガーディアンへと向かっていったジャズを追いかける。
ライティングはその背中を一瞥すると、ナノマフPIのコックピットから飛び出してきた四肢のない子供たちを回収しに向かう。
「二人共……。こんなところで死ぬなよ」
そして、そう彼は呟いた。
――駆けだしたジャズは、エレメント·ガーディアンの目の前に着いていた。
「ともかく時間を稼がなきゃね。……ブロード叔父さん、あたしに力を貸して……
その腕に付けていた
白い鎧甲冑のような装甲がジャズの右腕を
エレメント·ガーディアンが一斉に手を
ジャズは
「うおぉぉぉッ!」
そして、一機のエレメント·ガーディアンに飛びつき、その頭部へその拳を突き刺した。
マシンの装甲を貫き、完全に沈黙させる。
そして、向かってくるエレメント·ガーディアンの集団へと吠える。
「誰も傷つけさせない……。あたしが皆を守るんだッ!」
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