#86
ファミリーレストランを出てからアミノと
施設の場所はアミノからデータを
さらにサービス本人と
――と、ジャズがミックスに考えた
「さすがジャズだなぁ。よくすぐにそんなことが思いつくよ」
「このくらい誰でも思いつくわよ。それでどうなの? あんたが
ミックスは、少し
だが、ジャズは本当にいいのかといった
ミックスが
「いやあんたにはまだ
「……そういえばそうだった。でも大丈夫。宿題くらいどうにでもなるさ」
「
「そう? でもさ、宿題も大事だけど。サービスのことはもっと大事じゃないか」
あっけらかんというミックス。
ジャズはそんな彼を見て思わず
(こいつがこういう
「じゃず、なんかうれしそう……」
そんなことを考えていたジャズを見上げながらサービスがそういうと、彼女は
ミックスもニコも何故ジャズが
「な、なんでもないのッ! よ、よし、じゃあ行くわよ」
「おう~」
うわずった声を出すジャズに続き、サービスも声をあげて彼女の後について行く。
どうやらサービスは、もうジャズのことは
はしゃぎながら彼女の手を
「なんだかよくわからないけど。
ミックスとニコは、いまだにジャズが何があって慌てていたかがわからないでいたが、楽しそうに笑い合う彼女とサービスを見て二人の後を追った。
――トレンチコートの少女が街を歩いていた。
彼女の名はリーディンという。
「……経典から出た
リーディンは歩きながら
そして、トレンチコートの
これこそ天候を操ることができる経典――アイテルである。
「――
リーディンが歌うように呟くと、
さらにその雲は雨を降らせ、周りにいた歩行者たちは慌てて持っていたものを
だが、リーディンは雨に打たれながらもけして経典を閉じずに、その表情を
「
リーディンはそういうと経典をコートの内側にしまい、雨の振る街中へと消えていった
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