それは一輪の花4
ある人は言った。
「魔法少女になる条件は二つ。
一つは強い願いを持つこと。
強い願いは魔法少女の力を強くする。
だから願いは必要なんだよ」
「じゃあ、もうひとつは?」
「そうだね、もうひとつ
それはね、
絶望する事。」
「絶望?なんで、絶望しないといけないの?」
「ふふ、それはね、絶望は幸せになるために重要な事だからだよ。
幸せはずっと続いてても生ぬるいだけでしょう?
だから、絶望をするの。
絶望をすれば幸せへの感じ方が倍になるんだ。
だから、絶望すると強くなれるんだよ。」
「そうなんだ!知らなかった!シスター様凄いね!」
「ふふ、ありがとう。
さあ、今日から君も魔法少女なの。
沢山の人を魔法少女にしておいで?」
「うん!分かった!ありがとう!シスター様!」
「どういたしまして。あ……そうそう、最後に一つ」
「なぁに?」
「魔法少女はね、例え君たちの身体が死んだとしても魔法少女なんだよ」
「えっそうなんだ!なんで?」
「だって、願いを叶えていないじゃない。魔法少女のになるのは願いを叶えるため、でしょう?なのに願いを叶えてないのに死ぬなんて魔法少女になった意味が無いじゃない」
「なるほど!魔法少女としては生きてるんだね」
「そうなの。賢いね、君は」
「へへ、そうかな」
「だからこそ、君は魔法少女を魔法少女にすることができるんだよ。あ、と……これは、秘密だよ」
「うん!しぃ、だね」
「そうそう、偉い偉い。さあ、これから沢山の人を幸せにしておいで?何処でも君のことを見守っているからね」
「うん!ありがとう!四葉のクローバーのシスター様!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます