第48話 映画「スターウォーズ」はなぜ成功したのか?

 映画「スターウォーズ」は、映画史に残る偉大な映画だと思う。しかし、最初に公開された「スターウォーズ・エピソード4・新たなる希望」(監督、脚本はジョージ・ルーカス)はストーリーが破綻している。


 デススターの設計図をドロイドに託し、反乱軍に届けるはずが、そのドロイドがデススターに侵入することになる。この時点で、デススターの設計図が無駄になる。(ドロイドがデススターの情報を入手し、弱点を見つけることができたはず)


 その後のエピソードも良くなったのはCGの技術だけで、ストーリーは相変わらず稚拙。


 映画監督の北野武氏は、「たけしのコマ大数学科」の復読本「コマ大数学科特別集中講座」の中で、「人生は数学で出来ているので、数学が解けなければ映画や文学を撮ったり書いたりする事は出来ない」と言っている。


 だとすれば、スターウォーズは数学ができない人が撮り、成功した映画ということになる。


 なぜ成功したのか?


 そのヒントに昔ばなしがあると思う。


 昔ばなしの多くが、計算外のことが起き、人の都合の良い結果に終わるものが多い。


 数学のできない人が、ネタバレしても何度でも楽しめる。そんな作品が、昔ばなしとして残っている。


 スターウォーズにも、この昔ばなしの要素が多くある。


 映画「E.T.」などを監督した、スティーヴン・スピルバーグは、北野武氏の言う数学で映画を撮る代表だろう。


 映画の隅々まで計算されている。


 傑作が多いが、失敗作と言える作品もある。それは、観る人が数学が苦手だからだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る