第28話 野球の怪

 エンゼルスの大谷翔平選手が今年の話題の主役だろう。


 すごい記録を次々と打ち立て、野球界の歴史に残ることは間違いない。しかし、二刀流というのには引っかかる。


 野球は、アメリカンフットボールのように選手が攻撃と守備で分担が明確に分けられているわけではない。


 野球は全員が二刀流。


 「投手は投げるだけでいい」となっていることのほうがおかしい。


 投手に勝率というのがあるが、「投手に勝ちはない」。


 野球は得点制であり、減点制ではないので、いくら投手が頑張って、ノーヒットノーランにしても点数にはならない。


 自分のチームが得点しない限り、0-0の引き分けになる。


 したがって投手は、引き分けか負けしかない。


 勝つのは「バッティングのおかげ」だけだ。


 投手はマウンドに一人しかいない。

 

 相手チームに得点されないように、一人で頑張るしかない。


 バッターは9人いる。


 一人だけでもホームランを打てば1点が入る。


 すごい投手がいたとしても高校野球のように連投することはできない。(高校野球の連投は問題になっている)


 どちらが有利かはすぐに分かる。


 一人で頑張っている投手はすごいと考えるか、バッターを鍛えて打てるようにするほうが、面白い野球になると考えるかは、今後のプロ野球の盛り上がりで分かるだろう。

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