おまけ④ ボーイ


 楓迦及びアルが交戦した相手。

 プロフィールにある通りのクズ。快楽殺人者。魔人。

 魔法魔術なる能力体系はソルト陣営の世界には存在せず、だからこそござ魔法という異能力の看破は大精霊の楓迦であっても叶わなかった。アルはそもそも興味が無かった。

 ソルトが執筆させて頂いた四戦の内でもっとも扱い方に困ったお人でもある。ござ魔法って考え方次第でなんでも応用可能そうだし、ござの延長線上ってどこまでなのかもよくわからないし、ボーイの持つ魔力総量に対する魔法の消費魔力がいまいち判然としなかったし、そもそも魔法という能力を使うだけの人間であったらたぶん人外パワーには普通に劣るのでは……?とか色々考えさせられました。

 実際アルと刃を交わしていた時も、これ一応妖魔の腕力って並の人間なら一太刀で斬り飛ばされるレベルだと思うけどボーイもきっとござ魔法以外に魔力で身体能力を強化させてるんだよな…そうだよな……!?とか思案しながら斬り結んでいました。

 楓迦は相手方の作者様のご配慮により圧勝させていただけましたが、こちらは相応に手傷を受けました。そもそもアルが無傷で勝ったことない。避けられる攻撃もわざわざ迎え撃つし…。

 当たり前といえば当たり前ですがキャラシートの段階で好意を抱けるような性格性根をしていない殺人鬼だったので楓迦・アルの両名にとってもあまり愉快な相手ではなかった様子。アルは周りに外道っぷりを撒き散らさなかったら普通に楽しんでたと思いますけど。

 何気に浮遊できるのがキツかったです。飛ばれると対処しづらくなる近接特化のキャラが多かったですし、そうでなくともござ魔法の使い勝手が幅広過ぎて……。

 ソルトはこれまでのボーイの戦闘経験の中で描かれた既存の応用方法でしか戦闘描写が出来ませんでしたが、もっと頭が良ければ色々と敷物関連から抽出して自由に闘えたんだろうなぁと思うと非常に申し訳ない気持ちでいっぱいです。他作者様のキャラの良さを殺すような行為だけは避けたかったのに…!






 白「……どう、だった…?」

 楓『…あまり、貴女のような純真な子にあの男のことを聞かせたくはないのですけれど』

 ア「クズだったぞ。めっちゃ喜んで人殺しまくってたし」

 楓『こらぁ!』

 ア「んだよオレは白埜に嘘はつかない約束してんだよしょうがねェだろ。この子は人の悪性をようく見てきた上で一握りの善性を信じてきた聖獣おひとよしなんだから問題ねーよ」

 楓『そういう問題ですか…?』

 白「……だてにツノ、おられてない」

 楓『でも聖獣ユニコーンの角をへし折られてブチ切れ「反転ぼうそう」起こした妖精がいたそうですけど?』

 ア「オレはもとから人間とかどうでもいいしな。白埜が好きだから仕方なく守ってやったりはしたが」

 白「……ボーイ、は。つよかった?」

 楓『人間にしては』

 ア「人間にしては」

 白「……ん。アルとフーらしい、かんそう」

 ア「人のクセに神域に到達したヤツや憑百つくもの『七宝衆』に比べりゃ同じ人間でも下の方だったがなァ」

 楓『特異家系の人間は普通じゃないのでそれはアルの基準が狂ってるんですけどね』

 白「……とりあえず、かててよかった。おめでと」

 ア「ありがとな。ほれ白埜、お神酒飲め飲ごぶぁっ!?」

 楓『子供に何飲ませようとしてるんですか貴方は』

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