クセが抜けない (闇鍋三昧より)


可愛らしいモフモフのぬいぐるみは、

抱き締めずにはいられず。

新作の甘いお菓子は、

あの子が好きそうな物で。

外出先でそういった物を見つけるたびに、

何も考えずにレジに持っていって、

会計を済ませてから思い出す。


──あの子はもう、私の傍にいないのだった。


渡せない贈り物が、部屋に溜まるばかり。

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