助手の告白 (闇鍋三昧より)


探偵はどこまでも探偵だ。

そこに私情は挟めない。

観衆がいないのが気になるが、

私は探偵に答えた。


よくあることじゃない。

一回の悪事も許してくれないの?


探偵の顔に絶望が浮かぶ。

これが私なりの自供だ。

そして、

それが私の見たかった顔だ。


──助手に裏切られる気分はどう?


探偵は膝から崩れ落ちた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る