転生先はマンドラゴラ!~根菜冒険者は薬と呪いで切り抜ける!?~
Enju
第1話 マンドラゴラの叫び声は産声だという説がある
ここは異世界、私は転生者。
いや、『者』であるかは定かではない。なぜなら私はマンドラゴラだから。
前の世界で死んだときの断末魔がマンドラゴラを抜いたときの叫び声にそっくりだった、なんてふざけた理由でマンドラゴラに転生させられた私。
転生させた本人(神様)は一発ギャグのようなつもりだったらしく、特に私にこの世界で何か成す事を求めるでもなく、その後は完全に放置である。なので、今世では私はマンドラゴラとして自由に生きて行こうと思う。
マンドラゴラってのは根っこが人の形をした草である。が、それはマンドラゴラの一面に過ぎない。その正体は『草の根の性質を持った人』なのである。この世界に存在する、魔族や亜人といった存在の一つだ。
ある森の中に、そこそこの数のマンドラゴラがそこそこの社会を築いており、私もそこで生まれた。
しかし転生前の記憶を持つ私はマンドラゴラ特有の文化や考え方にどうしても馴染むことができず、一人立ちできる年齢になるとマンドラゴラの集落を飛び出したのだった。
社会からドロップアウトした者の居られる場所は少ない。しかしここは異世界、冒険者という受け皿が存在する。
私は冒険者となるべく、人間の街に向けて旅立った。
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