第84話 二度あることは三度ある
夜道を歩いていると、
曲がり角の先から悲鳴が聞こえた。
「大丈夫ですか?」
「あ、ち、違うんです!」
そこには真っ赤に染まった包丁をもった犯人と、横たわる人間が何人も――
「け、警察を呼ばないと……」
「やめてください!」
大声をあげて犯人ともみ合っているうちに、運悪く深々と刃が刺さってしまった。
「大丈夫ですか?」
「あ、ち、違うんです!」
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