第81話 天国のような

干潮時にだけ姿を現す秘密のビーチで、

僕は束の間のバカンスを満喫していた。

地元の人間も訪れない穴場のようだから、人の目を気にしないで羽を伸ばせる。


どうせ誰も来ないんだし、

少しくらい寝ても構わないか――


波の音に抱かれながら、

僕は長い眠りについた。

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