第58話 雷に打たれたよう
今日は君と運命的な出会いをした記念日。
僕は忘れもしない。
あのトキメキ――雷に打たれたように僕の体は君に恋い焦がれたからね。
あれから僕達は毎日顔を会わす仲になったけど、君は忙しさを理由に会おうとしなくなってしまった。
「だからってバイト先に来ないでよ」
抵抗する君も可愛いけど、
今は素直に抱かれてくれないかな。
「やめてって!」
すると、あの日以上の衝撃に体が震えた。
雷に打たれたような――あの感覚が再び体を襲う。
どうして僕から離れるんだい?
ああ!帰らないでおくれ!
帰るんだったら、せめて救急車を呼んでくれないか。
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