第51話 開かずの部屋
この部屋は開かずの部屋だ。
冗談なんかじゃないよ。
この家に住む私が証人だから。
どうやら開けられないように堅く鍵で閉じられているみたいで、押しても引いてもびくともしない。
耳を当てると時折笑い声が聴こえてくる。
ぐーとお腹が鳴る。
私はお腹を抑えた。
もう何日もご飯を食べていない。
「お願い!ここを開けて!良い子でいるから!」
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