第38話 回転率
未知のウイルスが猛威を振るい、
どこの病院も病床数が足りていない。
次から次へと訪れる感染者の受け入れを断らざるを得ず、とうとう病院はある決断をすることになる。
「私の病気が治れば誰かが入院できるんですけどね」
「心配しなくて良いわよ。もうすぐベッドが一つ空くから」
微笑みながら看護士は点滴を取り替えた。
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