第9話 最後の晩餐

「ちっ。ゴミばっかじゃねぇか」

ゴミが山のように積まれ、そこかしこから悪臭が漂う。

至るところで蛆がわいてるし、蝿はブンブンと鬱陶しく飛んでいる。

このクソ暑いってのに、クーラーもつかねぇ。冷蔵庫も止まってるし空っぽじゃねえか。

「先輩……これ、仏さんですかね」

「あ?そりゃ……」

この部屋の住人か。確か女性が住んでたはずだったな。

「……ガリガリっすね」

「おい。こっちには赤ん坊らしき人骨があるぞ」

一人で産み落としたのか。


その後の検視解剖で、女性の胃からは一種類の肉が検出されたと聞かされた俺は、その場で嘔吐した。

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