第6話 新たな策略
フッフッー
タクヤ「出てこい!」
「生意気な〜」
タクヤ「? ? 餃子?」
餃子マン「ニンニク爆弾!」
タクヤ「くさっ!」
タクヤ「えーい!」
パクッ
…うーん。美味い。
また歯磨きしないと。
シャカシャカ
ゴロゴロッ
ペー
タララララ〜
タッタラー
ナナ「いざっ、参上!」
タクヤ「普通に出てこれないの?」
ナナ「一応アイドルなんで。」
タクヤ「いや、全然アイドルっぽくないし。」
ナナ「えへへっ。」
タクヤ「ナナちゃんと関係あるかわからないけど似たような話がネットにでてた。」
ナナ「似たような話?」
タクヤ「うん。同じ様な事を体験してる人の話が、誰にも言えないからネットでつぶやいて、理解は求めないって。」
ナナ「へー、でも関係あるかな?」
タクヤ「関係はないかもね。」
タクヤ「でも悪しき者っていうのも一緒だったから驚いた。」
ナナ「それさー、意外と関係あったり。」
タクヤ「どんな?」
ナナ「私が出てきただけじゃなく、私みたいに出てきてる人が他にいるなら、現実世界に及ぼす影響も大きいかも。」
タクヤ「うーん。ただ、悪しき者、」
ナナ「あ、大丈夫?」
タクヤ「なんか弱くない?」
ナナ「そうなの?」
タクヤ「今日は餃子。」
ナナ「晩ご飯みたい。」
タクヤ「食べちゃったけど。」
ナナ「あら。」
タクヤ「なんかネットに載ってた人は凄く怖がってたけど。」
ナナ「そりゃねー、こっちは可愛い敵がメインだからね。」
タクヤ「でも、映画の後半の敵は確か凄い凶暴なやつだったはず。」
ナナ「なんかうっすらわかる。」
タクヤ「この部屋に入りきるかな?」
ナナ「部屋壊れたりして。」
タクヤ「そりゃ困る。」
ナナ「だねっ。」
ナナ「んじゃ、今日もー!」
いつもみたいにゲームに夢中。
タクヤにとって楽しいひと時。
ネットの記事だけ気になっていた。
店長「タクヤー。」
タクヤ「はい。」
店長「あれ見た?」
タクヤ「あっ、見ました。」
店長「どう感じた?」
タクヤ「うーん。リアルだけどやっぱり内容が非現実的で。でも本音で話してる感じするし、難しいですね。」
店長「だろっ!非現実的な話だけど、あれって誰かに信じてほしい感じじゃないんだよな。辛い現実をつぶやいただけって感じで。」
タクヤ「たしかに。」
店長「タクヤはありな話だと思うか?」
タクヤ「非現実的だけど、あってもおかしくない話。かな?」
店長「俺もなんとなくそう思って。」
タクヤは気になっていた。
パソコンの記事の人が。
アクセスしてみようか?
ただ、なんて言う?
俺もそうだよ、なんて言えないし。
家に帰ってパソコンの前にいる。
悩んでたが無視されてもと思いアクセスしてみることに。
{フィギュアからの1時間の幸せと恐怖。}
わかってくれたら、これで何かを悟って返信がこれば。
っとその時。
{驚きました。1時間とは載せていなかったので、何か知ってるんですか?もし、知っているなら…}
すぐに返す。
{僕も同じなので。悪しき者とも戦ってます。こっちのは今のところ弱いけど。}
{私の方も今は弱いです。ただ、後半は凄いのがやってくるの。それがきたら、私も世界も間違いなく終わるの。}
驚きながらすぐに返す。
{僕の方も後半はかなりのやつが出てくるので確かにやばいかも。対処法一緒に調べませんか?}
{私も調べます。お互いわかったら情報交換しましょう。よろしくお願いします。}
タクヤは少し希望がみえてきた。
チリンチリン
ナナ「おーすっ!」
タクヤ「またまた派手な。」
ナナ「タクちゃんに朗報!」
タクヤ「なに?」
ナナ「悪しき者の封印方法!」
タクヤ「それは?」
ナナ「ネットの人との同時進行で封印できるらしい。」
タクヤ「マジ?」
ナナ「もうすぐ魔王がやってくるでしょ?」
タクヤ「たしかに。ネットの人も怖がってたよ。世界の終わりだと。」
ナナ「本当にそうなるかも。」
タクヤ「そんなにヤバいの?」
ナナ「核爆弾100個分くらい。」
タクヤ「…そりゃやばい。」
ナナ「お告げが言ってた。」
タクヤ「やばいな…。」
ナナ「ネットの人の分と重なってやばくなってるのもあるみたい。」
タクヤ「封印方法とは?」
ナナ「フィギュアを魔封じのビンに入れるんだけど、入れる瞬間に魔王が出てこようとするみたい。」
タクヤ「魔封じのビン?」
ナナ「詳細はまたってお告げが。」
タクヤ「お告げマイペースすぎ。」
ナナ「うん。たしかに。」
タクヤ「はい。ナナちゃんの大好きな、」
ナナ「プリン!!」
タクヤ「どーぞ。」
ナナ「美味しー!!」
ナナ「タクちゃん。ありがとね。」
タクヤ「いいえ。どーいたしまして。」
翌日すぐにパソコンで。
{対処法があるみたいです。魔封じのビンにフィギュアを封印するらしいです。詳細は分かり次第教えます。}
すぐに返信がきた。
{ありがとうございます。やっぱりそっちもフィギュアから出てくるのですね。詳細待ってます。}
ホントに一緒なんだと感じた。
だが、これからは協力する同志である。
イマイチ緊張感がでないが、その時はもうすぐそこまでやってきていた。
カウントダウン
運命の日まで残り3日
この2行が明日タクヤの、そしてネットのあの人のパソコンに出てくるのである。
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