3月26日 06:00
「おはよ!」
「おはよう」
「今日は『
「がくせいき?」
「えっとね、『楽しい』に聖書の『聖』で楽聖だよ!」
「聞いてもよくわからないな」
「楽聖っていうのは、優れた音楽家を表す言葉なんだって」
「じゃあ、音楽家が亡くなった日なんだな」
「うん。1827年の3月26日にベートーベンが亡くなったんだって」
「音楽には詳しくないけど、『月光』とか『運命』とかは俺でも知ってるな」
「あー! 聞いたことあるかも! どこでだっけ……?」
「……どこだろうな? 音楽の授業とかで聞いたのか?」
「先生が? ピアノの演奏きくことなんてあったかな?」
「有名だし、テレビかもしれないな。でも、200年くらい前の人なんだな」
「あ、私も結構昔の人なんだって思った! ほら、写真もカラーだし」
「あれは絵だろ?」
「あれ、そうだっけ? 勘違いしてた」
「まあ、日本史の授業とかで出てくる昔の人の絵みたいに、明らかに絵っていう見た目はしてない気がするな」
「ベートーベンか~……あ、今ってヴェンっていうんだっけ?」
「どっちも書いてあった気がするな」
「ま、どっちでもいっか」
「しかたないことだしな」
「でも、私達、ベートーベンとかの、なんていうの? クラシック?聞かないもんね」
「勉強中にそういうの聞くといいって言うよな」
「え、そうなの!?」
「まあ、耳元で音が鳴ってるんだから、人によるとは思うけどな。歌詞のないやつなら何でもいいとも聞いたことあるし」
「ピアノだけの音は落ち着きそうだけどね~」
「寝る前とかはいいかもしれないな」
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