3月11日 06:00
「おはよ!」
「おはよう」
「今日は『おうえんの日』だよ!」
「応援って、あー」
「うん。東日本大震災のあった日だね」
「10年前だから……あの時は6歳だよな」
「そうそう小1」
「いきなり大きい揺れが来てびっくりしたよな」
「そうそう、教室うるさかったもん」
「今同じくらいの大きさの地震が来たら驚くだろうし、それが小学1年だったら、泣いててもおかしくはないよな」
「覚えてる覚えてる。結人は泣いてなかったけど」
「日々姫はちょっと泣いてたな」
「ちょっとね。まあ、しかたないかな~」
「正直、当時はよくわかってなかったよな」
「そうだね。なんか次の日とか学校が休みになったくらいしかわからなかったと思う」
「結構な被害が出たって知ったのも、もう少し経ってからだったし」
「小1じゃ漢字とかも全然わかんなかったしね」
「それを応援するために、『おうえんの日』になったわけか」
「みたいだよ」
「最近、東日本大震災の被災者じゃないかって言われている人が見つかったよな」
「あ、ニュースになってたよね」
「まだまだどこにいるか、わかっていない人もいるだろうけど、今の時代は見つかった後、誰かも調べることが出来るようになってるからな」
「本当に見つかってよかったよね」
「これからも見つけられるといいな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます