第9.5話 わたしの心配事
「はぁ~~~~」
すっかり辺りが暗くなった学校の帰り道、わたしは大きなため息を吐きました。
部長と
わたしが困っているのはプール掃除の件。
正確には、プール掃除の時の恰好です。
「スク水は……さすがに恥ずかしいよ」
紺は細く見えるので水泳の授業では重宝します。だけど
「でも一人で買いに行くのは不安だし。えっちゃんやまゆちと一緒なのもそれはそれで恥ずかしい」
部長ではありませんが、人前で水着姿になるというのはハードルが高いです。
もっとも、わたしと部長とでは悩む方向性が全然違うのですけど。
「どうしよう。水泳部の子って絶対みんなスタイル良いよね。こんなぽっちゃり女子は
?
自分でも不思議に思いました。どうしてここまで
これから一緒にボランティア部として活動していくからですね。
もしかしたら多少はエッチな目で見られているかもしれませんが、これからは部長がその役目を引き受けてくれることでしょう。わたしのむにむにお肉なんて誰も興味ないですから。
「そうだ! どのみち
わたしは閃いてしまいました。
善は急げとスマホを取り出して気付きました。
「まずは明日、IDを交換しないと」
すぐに連絡先を聞いてこないのが
不思議と心が躍っているのは、きっとマンションの植え込みに落ちていたごみを拾って綺麗になったからです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。