たまごボーロ
まだ、ほんのり暖かいたまごボーロを口に運ぶ。
優しく懐かしい味わい。
母のレシピのたまごボーロ。
どんなに忙しくても、おやつは手作り。
そんな母だった。
ぼんやりと横たわる母にたまごボーロを運ぶ。
母の目に微かな光が宿る。
もう、私の事もわからなくなってしまった母に
あの頃は戻っているだろうか。
ー完ー
明日のお題は『句読点』デス^^
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