アルコールランプ

どんなに忙しい朝も

優しく丁寧に豆を挽き珈琲を淹れる。


珈琲を待つ間、

アルコールランプの炎を見つめ

体と心を起こしていく。

それが君のルーティン。


君が居なくなって7日目の朝。

アルコールランプに火をともす。

涙色の炎の中に

君の後姿が浮かぶ。

大丈夫。

君は此処こころのなかにいる。


堰を切ったように溢れる涙。


ー完ー


激しい喪失感に襲われた時、心は動きを止める。

それは、自衛の為のメカニズム。

7日目の供養。

アルコールランプが灯すティアドロップが……。


明日のお題は『広告収入』デス^^







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