実験は、悉（ことごと）く失敗。

人類存亡のカギを握るカプセルは残り1個。

遺伝子操作で免疫特化された子供も後１人。

何も知らず、忠告も聞かず。

お気楽で無神経な人々にイラつく日々。

「もういいか……」

掌を滑り落ちたカプセルは排水溝に消えていった。

この子は、普通に育てよう。

化学者は母性愛に負けた。

ー完ー

パニックになりかねない『マジヤバい情報』はギリギリまで伏せられ……。

何も知らない一般人は、やんわりとした忠告などに耳を貸さず……。

追い詰められた化学者は、試行？思考？を諦め、救世主になる事より母になる事を選ぶ。

人類存亡の危機。

最後の望みも消え、万事休すと思いきや……。

その後、下水でカプセルを接種したネズミが、ネズミ算的に増え、

人類を救う事となる。

その奇跡は、また、別のお話＾＾

明日のお題は『晩餐会』デス＾＾

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